喪中はがきの書き方とマナーおよび文例



書く時に注意すること

 

 

次は喪中はがきの内容についてです。喪中はがきは、喪中であるために年賀を欠礼するということを相手に伝える挨拶状となりますので、年賀欠礼の挨拶と共に、誰がいつ亡くなったかを伝えるようにします。そこに、お世話になったお礼や、変わらぬお付き合いを願う言葉も書きます。

 

ほぼこれが一般的ですが、具体的な年齢、故人の名前を出さない場合もあります。喪中はがきを書く際に注意することですが、近況報告、特にお祝い事など、その他の内容は書かないということです。

 

そして、欠礼状で特に大切になるのは、「年賀」という言葉を使わないことです。ここはあえて「年始、年頭、新年」などの言葉を選びましょう。確かに新年なのですが、「賀」は「祝福」ですから、親しい者を失って、そういう気持ちになれないという人の心です。従って、「年始のご挨拶をご遠慮させていただきます。」となるのです。

 

もっともシンプルな文例としては、「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに、明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます。」、「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに、明年も変わらぬご交誼を謹んでお願い申し上げます。寒さに向かう折からくれぐれもご自愛くださいませ。」などとなります。最後に平成二十九年○月と記します。